カプサイシン・カプシエートは持久力アップに効果がある?最新研究まとめ

Woman adjusting ponytail in gym, ready to start her fitness routine. Determined and focused.

写真: PexelsのAndrea Piacquadio氏による写真

当ページのリンクには広告が含まれています。

運動パフォーマンスを高めたいと考える方の中には、カプサイシンやカプシエートといった成分に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。唐辛子由来のカプサイシンや、辛味のないカプシエートは、サプリメントとしても注目されています。しかし、実際にこれらが持久力や筋持久力にどのような影響を与えるのか、気になる方も多いはずです。ここでは最新の研究結果をもとに、その効果や注意点について詳しく解説します[1]

カプサイシン・カプシエートとは?

カプサイシンは唐辛子に含まれる辛味成分で、カプシエートはその類似化合物ですが辛味がありません。どちらもサプリメントとして利用されることがあり、運動パフォーマンスへの影響が近年注目されています。特に、運動前に摂取することで持久力や疲労感に変化があるのか、多くの研究が行われています。

主な効果:筋持久力への影響

2022年に発表されたメタ分析では、カプサイシンやカプシエートの摂取が筋持久力を向上させる可能性が示されました。具体的には、運動開始45分前に12mg程度を摂取した場合、筋肉を繰り返し使う運動(例:複数回の筋力トレーニング)で、プラセボと比べて有意な向上が認められました。また、筋持久力テストの1セット目から3セット目まで、いずれも効果がみられています。さらに、筋持久力運動後の主観的な疲労感(RPE)も低下する傾向がありました[1]

有酸素運動への効果は?

一方で、有酸素運動(例:タイムトライアルや限界までの持続走)においては、カプサイシンやカプシエートの摂取による明確なパフォーマンス向上は確認されませんでした。プラセボと比較して統計的な有意差はなく、持久走やサイクリングなどの有酸素系競技では効果が限定的であることがわかっています[1]

実践のポイントと注意点

  • 摂取量・タイミング:多くの研究では12mgを運動の約45分前に摂取しています。
  • 効果の範囲:筋持久力の向上には効果が期待できますが、有酸素運動への影響は限定的です。
  • 個人差:効果の感じ方や体質による差があり、すべての人に同じ効果が出るとは限りません。
  • 安全性:本研究では短期的な摂取による副作用は報告されていませんが、長期的な安全性や医療的なアドバイスは控えます。
  • サプリメントの利用:カプサイシンやカプシエートは食品やサプリメントから摂取できますが、体調や目的に応じて慎重に利用しましょう。

まとめ

  • カプサイシン・カプシエートは筋持久力の向上に効果が期待できる[1]
  • 有酸素運動パフォーマンスへの明確な効果は確認されていない。
  • 主観的な疲労感(RPE)が筋持久力運動後に軽減する可能性がある。
  • 摂取量やタイミングは12mgを運動45分前が多い。
  • 個人差やサプリメントの安全性に注意が必要。

FAQ

Q1: カプサイシンやカプシエートはどんな運動に効果がありますか?
主に筋持久力を必要とする運動(例:複数回の筋力トレーニングや反復運動)で効果が期待できます。対して、有酸素運動(ランニングやサイクリングなど)では明確なパフォーマンス向上は確認されていません[1]

Q2: どのくらいの量を、いつ摂取するのが良いですか?
多くの研究では12mgを運動の約45分前に摂取しています。ただし、個人差があるため、初めて利用する場合は少量から試すなど慎重に行いましょう。体調や既往歴によっては合わない場合もあります。

Q3: 副作用や注意点はありますか?
短期的な摂取で大きな副作用は報告されていませんが、長期的な安全性や医療的な観点からの助言は十分に確立されていません。サプリメント利用時は体調に注意し、医師や専門家に相談することをおすすめします。

参考文献

  1. Effects of Capsaicin and Capsiate on Endurance Performance: A Meta-Analysis. Nutrients, 2022. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36364793/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA